忍者ブログ
小話色々。只今つり球アキハルを多く投下中です、その他デビサバ2ジュンゴ主、ものはら壇主、ぺよん花主などなど
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



「ハル。今日アキラ戻ってくるの、かなり遅いよ」
 日付が変わるころになってもリビングのソファに寝そべり、テレビを見ているハルに「朝には戻ってるだろうし、部屋で寝てろよ」とユキが促す。いつもならもうハルはとっくに寝ている時間だ。
 しかしハルはテレビに視線を固定したまま「おきてる」と聞かない。
「アキラが戻ってくるまで待ってるもん」
「寝不足になったら辛いのはハルだぞ」
「いーもん」
「……ったく」
 ユキはゆっくり首をふった。一度言い出したら聞かないんだから、コイツ。早々に諦めが立ち、ソファ横の押入れを開けた。ブランケットを取りだし、ハルにかける。
「ユキ?」
 身体をふんわり包み込む感触に、ようやくハルがユキを振り返った。
「このまんまじゃ風邪ひくだろ。アキラが戻ってきたら心配するぞ」
「ユキも、心配する?」
「あったりまえだろ」
 ユキにとってハルは友達であり、家族そのものだ。ケイトが身体の調子を崩した時と同じように、ハルも元気がなくなったら、胸が苦しくなる。
「ありがとうユキ。あったかいよ」
 寝返りを打って、ハルはブランケットの柔らかさを堪能する。芋虫みたいに丸くなる姿は、まだまだ幼い子供のようだ。だからついつい心配しちゃうのかも、とユキは自分の心情に納得する。
「ちゃんとアキラが戻ってきたら、すぐに寝ろよ」
「うん」
 頷くハルの目は、よく観察するととろんとしている。傍にいて、寝たら部屋まで運ぶかな。そう思いながら、ユキはソファ近くのスツールを引き寄せて座った。せめてアキラが早く帰ってきますようにと願いながら。


20のお願い(6、心配させないでください)

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
E-Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
10 2017/11 12
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
リンク
プロフィール
HN:
千早
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R

Template by Emile*Emilie
忍者ブログ [PR]