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小話色々。只今つり球アキハルを多く投下中です、その他デビサバ2ジュンゴ主、ものはら壇主、ぺよん花主などなど
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 十二月も半ばになると、日差しが出ても寒い。それでも燈治と七代は屋上で昼食をとっていた。例え寒くても、ここなら二人でゆっくり出来る。しかし時に駆け抜けるように風が吹き抜け、身体を撫でる。冷たさから無意識に肩を竦めてしまう燈治の真向かいで、七代が「……へくちっ」とくしゃみをした。
「……千馗。お前ちゃんと服を着ろ」
 すっかり温くなった緑茶を飲んでいた燈治は、呆れ気味に言う。七代の学ランを着ずに、カッターシャツにスクールベストで過ごしている。端から見たら風邪を引いても自業自得だと思われかねない。だが当の本人は「おれ平熱高いですからこれぐらい平気ですし」と我が道を進んでいる。しかし寒風でくしゃみをする辺り、全く平気というわけでもないんだろう。
 変なところで強情だよな。緑茶の缶を地面に置き「いいからなんか上に羽織るもん持ってこい」と促した。
「今日体育があったしジャージがあったろ」
「別に昼休みの間ぐらい……」
「いいから。昼休み中くしゃみして下らねえ心配させる気か」
「……はーい」
 燈治に引く気がないと悟ったようで、七代は渋々頷いた。食べていた総菜パンを一旦袋に戻し「じゃあすぐ戻ってきますから」と素早く身を翻し、校内へ走っていく。
「早く戻って来いよー」
 そう言って送り出し、やれやれ、と燈治はため息をつく。
 二人の様子を柵の上に座って眺めていた白は「……やれやれはこっちの台詞じゃ」と口元を扇で隠し呟いた。
「風邪を引かれて困るのなら、中へ入るよう促せば済むことじゃろうに。戻れとは言わぬのじゃな……」
 惚けおって、と微量に苛立ちの滲む声で言い、白は七代が買ってきた昼食からこっそりくすねた駄菓子にかぶりついた。


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